タイ・バンコク発の参加型ブログメディア

バンコク朝発ノンカイ行電車旅

タイの夜行列車のレポートはかなりの人がやっている気がするが、昼間移動についてはあまり読んだことが無いような気がするので気まぐれにやってみた。

出発はいつものホアランポーン駅、定刻は8時20分。バンコクーノンカイ間で498バーツ。いやに混んでるなと思ったらアユタヤ観光にちょうどいい時間のようで多くの観光客が乗ってきている。前寄りの2両は冷房車で指定席、後方は冷房無しで季節を選んだり短距離ならいいなぁという感じ。

 

 

順調に15分遅れで出発した列車はのたのたと北上。多くの観光客のお目当てアユタヤを過ぎると、いっきにローカルな雰囲気になる。ところどころで車内販売が飲み物と弁当、土地の名物を売りに来るのでタイ飯に抵抗が無ければ問題はない。お弁当は50バーツ前後、次の駅の料理屋に注文を出していた人もいた。

    

コラートまでは山越えということもあって、記憶通りののんびり列車でうとうとしている間に山間部を過ぎていた。しかし列車はコラートを過ぎてから一変する。複線化工事がかなり進んでいて新しい線路をけっこうなスピードで列車は走る。

このあたりからおケツと腰が辛くなってきて、のんびり眠ってもいられなくなった。ただスピードアップが刺激になって流れる風景をそれなりに楽しめるのも確かである。以前来た時に工事がはじまっていたコンケーンがMRTのような高架駅になっていて、ばっちい駅が記憶にある身としてはちょっとさみしくもあった。

コンケーンを過ぎると整備されている区間がおわり、昔ながらののんびり列車となる。定期的に鳴り響く警笛と過ぎゆく雨季の風景に旅情を感じていたら、床からゴンゴンと音がして急停車。どうもいたずらの置石がはねて車両基部にぶちあたったらしい。20分ほど停まって車両点検をしていたが、問題なかったようで再出発。タイ国鉄名物の脱線は勘弁してください。

ノンカイ到着、18時10分。チケットには到着予定17時30分とあったが、このくらいなら予定通りと言うべきであろう。ノンカイの駅からボーダーまで気合を入れれば歩ける距離、トゥクトゥク使っても40バーツ程度。バスターミナル近くには大きなタラートもある。

数年後には整備が進み、こうしたのんびり列車は記憶の中にのみ走るものになるであろう。経験できるうちにのんびり旅行を楽しむのも良いのではないだろうか。ただおケツと腰にはかなりきますが・・・。