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タイ・バンコクから北朝鮮・平壌カウントダウンツアーに参加してきた話【旅行記④2019-2020カウントダウンイベント編】

北朝鮮・平壌の金日成広場で開催された2019-2020カウントダウンイベントの花火大会会場のステージ

北朝鮮・平壌旅行記の第4回、今回は謎に包まれた北朝鮮のカウントダウンイベントについてお届けします。

ここまでの流れは、下記リンクからご覧ください。

注意
外務省からは、北朝鮮への渡航自粛要請が発令されています。(継続中)
また、日本と北朝鮮との間には国交がありません。当然ながら、大使館や領事館に相当する機関も設置されていないので、万が一の場合でも迅速な保護や支援を受けることは不可能です。
北朝鮮旅行に興味のある方は、以上のことを十分理解したうえ、全て自己責任で参加してください。
当記事は、渡航を勧めるものではありません。

初挑戦!意外と美味しい北朝鮮の料理

平壌に到着するや否やマイクロバスに乗せられ、全員で市内のレストランへ。

道中、「どうして(北)朝鮮に来ようと思ったんですか?」という話になりましたが、

ウチの地元で拉致するわ、貧乏なくせに核実験強行するわ、平気でミサイルぶっ放すわ、洗脳した工作員を使って飛行機爆破するわ、白昼堂々と公開処刑するわ、すぐに強制収容所ぶち込むわ、そんな国民の自由も奪いまくりの世界一のネタ国家がずっと見たくて!もし滅んで民主化されたら見る価値がないので、滅ぶ前に来ました!!」

なんて本音は絶対に言えません…。

北朝鮮・平壌市内にある外国人用レストランのテーブル

そうこうしているうちに、色鮮やかなレストランに到着。
外国人用のお店なのは間違いなく、店内は私たちの貸切状態でした。

この旅行の大きな不安のひとつが食事面。

果たして、北朝鮮料理は口に合うのか?
頼むからゲテモノだけは勘弁してくれと願っていると、なぜか運ばれてくる料理は、みんな見覚えのあるものばかり。

北朝鮮・平壌市内のレストランで食べた餃子

キムチや餃子、チャプチェにビビンバなど、韓国料理&中華料理でテーブルが埋め尽くされていきます。

北朝鮮・平壌市内のレストランで食べたビビンバ

しかも全ての料理が優しい味で、日本人の口にも合います。

北朝鮮・平壌市内で食べたアヒル肉のロースト

もちろん、コースの中には北朝鮮料理も入っています。
こちらが名物の”アヒル肉のロースト”。

身が柔らかくジューシーで、クセもなく食べやすい絶品料理です。

訪朝経験者の言うところによると、アヒルは焼肉が特におすすめらしく、今回のツアーで食べられるのが楽しみになりました。

北朝鮮・平壌市内の外国人用レストランで働くサービスの店員、ウエイトレスさん

レストランはサービスも抜群で、可愛らしい制服を着た店員さんが一生懸命サーブしてくれます。

ビビンバも一人ひとり混ぜてくれるという、至れり尽くせりの夕食です。

金色ベッド!北朝鮮の最高級ホテルにチェックイン

北朝鮮・平壌市内にある羊角島ホテルのボーイさん

食事を終え、次は3泊お世話になるホテルにチェックインです。

今回宿泊したのは、「羊角島ホテル」という宿泊施設。

引用:JS TOURS

ガイド曰く、1991年に創業した「特級」(恐らく5つ星の意)に格付けされている国内最高級のホテルだそうです。

ホテル内は、最上階にある回転展望レストラン、中華料理レストランやカフェ、バーといった飲食施設のほか、お土産屋や売店、プールにサウナ、マッサージ、ボウリング場、ビリヤード場、卓球場、カラオケなど、ショッピングや遊び場も充実しています。

地下1階には、なんとカジノまであります。

日本人が平壌を訪れた際、宿泊できる場所は、この羊角島ホテルと高麗ホテルというところに限定されます。

地上48階建てで、下の地図を見てもらえると分かりますが、周りは川で道も1本しかない刑務所のような立地です(笑)。

北朝鮮・平壌市内にある羊角島ホテルのロビー

創業から28年経っていますが、なかなかゴージャスで綺麗なロビーです。

北朝鮮・平壌市内にある羊角島ホテルのレセプション

チェックインはガイドが全ておこなってくれるので、私たちは待つのみ。

ロビーで見かけるのは中国人と欧米人ばかりだったので、恐らく外国人専用のホテルだと思います。

北朝鮮・平壌市内にある羊角島ホテルのテレビに映る金正恩

レセプションのテレビは、エンドレス金正日&金正恩。

ここでガイドから使えるお金についての説明がありました。

国内に流通している通貨は、北朝鮮ウォンですが、外国人は基本的に使えないとのこと。
そこで、お土産の買い物やちょっとした追加料金などは、外貨での支払いとなります。
(後に現地のスーパーマーケットを訪れた時だけ、ウォンの使用許可が出ました)

最もレートの良い通貨は、中国元。次にユーロ、最後に日本円。
ちなみに、この日の中国元のレートは、10元=140ウォンでした。

ガイドから部屋のカードキーを貰い、ひとまず荷物を置きに部屋へ。

部屋は35階だったので、エレベーターからは平壌市内が一望できましたが、間違えてアフリカにでも来たのかと思うほど外が真っ暗。

とても首都とは思えない、恐怖すら感じる絶望的な電力不足です。

一瞬、カウントダウンイベントに備えて省エネしていたのかもと思いましたが、翌日も翌々日も外はアフリカ状態でした。

北朝鮮・平壌市内にある羊角島ホテルの室内やベッド

北朝鮮最高級ホテルの気になる客室はこちら。

生まれて初めての”金色”の掛け布団です(笑)。

パッと見は小綺麗にしていますが、さすがに内装の古さは隠しきれず、細かいところはボロボロでした。

一番困ったのは、バスルームのドアが閉まらない点。
タオルを挟んで3泊乗り切りました。

また、部屋は盗聴されるという都市伝説がありますが、散々悪口を言っても無事に帰国しているので、恐らく盗聴説は(今は)ガセネタかと。

みんな幸せそう?夜の平壌を歩いて花火会場へ

北朝鮮・平壌市内の夜の道路

いよいよ1日目のメインイベントにしてツアーのハイライト、平壌カウントダウンイベントです。

北朝鮮・平壌にある1960年建設の平壌大劇場

途中の平壌大劇場というところでバスを降り、そこからは平壌の町を歩いて会場へ向かいます。

北朝鮮・平壌市内の夜の街並み、ビルの数々

近代的なビルが建ち並んでいますが、何か温かみが無いというか、気味が悪いというか…。

しかし、町は本当に綺麗です。ゴミひとつ落ちていません。

何よりも、家族や恋人、友人同士で楽しく笑いながら歩く平壌市民は、テレビで見たことのない北朝鮮の姿だったので印象的でした。

殺伐とした雰囲気は一切なく、幸せそのものです。

ただ、なるべく旅行者(日本人)を見ないようにする、話しかけることなんて以ての外、いないもののように扱う、なんとなくそんな空気を感じました。

これは完全に推測ですが、洗脳教育と国民の相互監視システムが確立しているので、「あいつ旅行者と交流を持った!」と密告されないよう過ごしているのではないでしょうか。

その花火上げるお金で何人救えますか?無駄にド派手な平壌カウントダウンイベント

北朝鮮・平壌の金日成広場

20分ほど歩き、会場となる金日成広場に到着。

既に、会場には何万人もの人が詰めかけ大盛り上がり、諸外国のカウントダウンイベントと何ら遜色ありません。

会場の中心に入る前にガイドから2点の注意がありました。

⑴北朝鮮人民は、撮影されることに慣れていなかったり、中にはカメラ自体を見たことがない人もいるので、写真撮影を怖がるケースが多い。
特定の人を撮るときは、事前に相談が必要。

いや、江戸時代かよ。

⑵万が一はぐれた場合、日本人を良く思っていない人が多いので、何があるか分からないし、責任も取れない。

ホテル帰りたい。

北朝鮮・平壌の金日成広場で開催された2019-2020カウントダウンイベントの花火大会会場のステージ

ステージでは、北朝鮮の有名歌手たちによるコンサートが開催され、イベントを盛り上げます。

歌っている楽曲は、ほぼプロパガンダや軍歌ですが(笑)。

ふと周りを見渡すと、ガイドと私たち以外にスマホはおろか、携帯電話を持っている人が全く見当たらないので、まるでタイムスリップしてきたような違和感。

年に1回、それもここまで大規模なイベントで誰も写真を撮らないなど、現代ではありえませんよね。

インターネットのない国なので、仕方ないと思いますが、どうしても異質に思えます。(後に国内限定インターネットがあることを知りました)

正直、車窓から見えた貧しい景色も含め、30年くらい文明が止まっているようなイメージです。

では、長らくお待たせしました。そろそろいきましょう。

ここから貴重映像です!

北朝鮮・平壌カウントダウン花火大会その①

北朝鮮・平壌カウントダウン花火大会その②

約2分間、新年のお祝いとして、多くの花火が打ち上げられました。

花火の打ち上げ後は、あの「モランボン楽団」による特別公演。

知らない方に簡単にご説明すると、現指導者・金正恩の指示によって結成された、北朝鮮の選りすぐりの美女たちが集うガールズバンドです。
要は、悪人の欲望が具現化されたものです。

翌日は緊張の北緯38度線へ

ホテルに戻り、明日と明後日のスケジュールに関するミーティング。

やりたいことや行きたい観光地、その他オプショナルツアーなど、最終的な旅程の打ち合わせです。

ツアーに元々組み込まれている行き先もあるので、みんなの希望よりもその予定が優先されます。

そして翌日は、まさかの元旦から韓国との軍事境界線、「板門店(はんもんてん)」まで行くというプランが発表(笑)。

正月早々、緊張感のあり過ぎる観光です。

次回は、そんな板門店の様子をお届けします。