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タイ・バンコクから北朝鮮・平壌カウントダウンツアーに参加してきた話【旅行記⑥平壌市内観光~旅の終わり編】

北朝鮮・平壌にある万寿台の丘の金日成と金正日の銅像

昨年末から年明けにかけ、タイ・バンコクから参加した謎多き北朝鮮・平壌ツアー。
旅行記の最後は、平壌市内の様子を少しお届けして締めたいと思います。

ここまでの流れは、下記リンク先の記事からご覧ください。

注意
外務省からは、北朝鮮への渡航自粛要請が発令されています。(継続中)
また、日本と北朝鮮との間には国交がありません。当然ながら、大使館や領事館に相当する機関も設置されていないので、万が一の場合でも迅速な保護や支援を受けることは不可能です。
北朝鮮旅行に興味のある方は、以上のことを十分理解したうえ、全て自己責任で参加してください。
当記事は、渡航を勧めるものではありません。

平壌観光の前に、2日連続の地方遠征

3日目の最初の目的地は、妙香山(みょうこうさん)。

諸外国と同じように、北朝鮮の観光地も年末年始は閉まっている所が多く、2日連続の地方遠征となりました。

平壌から北へ約160キロ、またもや史上最悪のハイウェイを2時間以上走ることに…。
加えて平壌から北上した結果、妙香山に着く頃には気温マイナス10℃という極寒。

到着後、初めに有名な寺院に連れていってもらいましたが、寒すぎて一切覚えていないので割愛します(笑)。

金ファミリーへの贈呈品を展示する国際親善展覧館へ

北朝鮮・妙香山にある国際親善展覧館

次に訪れたのは、国際親善展覧館。
持ち物は全て入口で預けることになるので、写真は外観のみです。

この博物館には、160カ国以上の国と地域から北朝鮮の国家元首に贈られた品々が展示されています。

その数、なんと12万点。

しかし、主に日本の政党や団体からの贈呈品を見学させられましたが、胡散臭い団体が自費出版の本やガラクタを多く寄贈していて、まさに何でもあり状態。

極めつけは、旅行者でも「金正恩に贈り物を持ってきました」と言ってガイドに渡せば、この国宝たち(自称)に仲間入りできるそうです(笑)。

随分と安い博物館ですね。

宿泊客の気配ゼロ、謎のホテルで昼食

北朝鮮の妙香山ホテルで食べる昼食

観覧後、すぐ近くの妙香山ホテルで早めの昼食。

毎回書いていますが、どこに行っても店員のお姉さんがフレンドリーで、笑顔の絶えない食事になります。

この純朴さが本当の姿であって欲しいですね。

北朝鮮の妙香山ホテル

出発前、トイレを探して館内をウロウロしましたが、宿泊客どころかレストラン以外の従業員の気配も一切なく、エレベーターも稼働していませんでした。

ローシーズンを考慮しても、さすがに異常です。

駐車場も私たちのバス以外1台も止まっていなく、ひたすら不気味なホテルでした。

昼間の平壌市内を歩く

平壌に戻り、リクエストしていた市内観光は午後からスタート。

朝鮮戦争の際、アメリカ軍による爆撃で焼け野原になった平壌は、基本的に近代の建物しか残っていません。(高層ビルなどは過去記事からご確認ください)

北朝鮮・平壌市内の児童公園

道中、平壌市内の児童公園を見かけました。

とても穏やかな空気が流れていて、まさに平和そのもの。
その様子は、日本と全く変わりません。

平壌のランドマーク、世界最大の凱旋門

北朝鮮・平壌にある凱旋門

最初に訪れたのは、平壌のランドマーク的な存在。
1982年、金日成の生誕70周年を記念して建てられた凱旋門です。

左側の「1925」は金日成が平壌を出た年、右側の「1945」は凱旋した年を表しているそうです。

かの有名なフランスの凱旋門より10m高く、世界最大と言われています。

平壌のデートスポット、噴水公園

次の目的地に行く途中、平壌の若者たちのデートスポットを紹介してもらいました(笑)。

北朝鮮・平壌のデートスポットこと噴水公園

こちらが平壌の恋人たちの聖地、噴水公園。

残念ながら噴水は夏季限定でしたが、日常的な場所を紹介してもらうのも面白いですね。

北朝鮮・平壌の国立図書館、人民大学習堂

人民大学習堂という国立図書館も近くにあり、特に学生カップルの集まるスポットのようです。

北朝鮮人民の聖地、万寿台の丘

次に訪れた万寿台(まんすで)の丘は、北朝鮮人民の聖地とも呼べる場所。

この場所には、高さ23mの金日成&金正日の銅像が建てられているので、テレビで見たことがある方も多いのではないでしょうか?

厳かな場所なので、身なりのチェックが入り、大声を出さないよう事前に注意を受けます。

北朝鮮・平壌の万寿台の丘で銅像に献花

周りを見渡すと、みんな一輪しか花を持っていませんが、旅行者は献花用に花束を買わされます(笑)。

北朝鮮・平壌の万寿台の丘にある金日成と金正日の銅像

これぞ独裁政治、宗教国家の象徴。悪の塊です。

元々、金日成が存命中に作らせた自身の銅像しかありませんでしたが、金正日の死後、隣に金正日像が建造されました。

通常こういった銅像は、過去の功績を称えて、何十年、何百年後先の未来の人が作るものですよね?
自分で自分の銅像を作る時点で頭がおかしいとしか思えません。

この2つの銅像分のお金を食糧に充てていれば、何万人の命を救うことができたのでしょうか。

この銅像の撮影には細かい規則があり、スマホやカメラを構えると、ガイドや監視がサッと後ろに回りチェックされます。

①銅像の撮影は正面からのみ
②正面から撮っても銅像が見切れる写真はNG
③どっちの銅像にも被ってはいけない
④ピースなどのポーズを取ってはいけない
⑤笑顔で(歯を見せて)写ってはいけない

平壌のスーパーマーケット&書店でショッピング

メイドイン北朝鮮と密輸品が混在するスーパーマーケット

北朝鮮・平壌のコストコのようなスーパーマーケット

市内を少し観光した後、平壌市内のスーパーマーケットへ連れていってもらいました。
向かったのは平壌最大級の店舗で、コストコのような雰囲気。

この時だけは北朝鮮の物資・食糧不足を忘れるほど、店内はモノで溢れかえっていました。

値段も安く、100元(約1,600円)あれば山ほど買い物ができます。

基本的には北朝鮮産の商品が陳列されていますが、調味料や洗剤、雑貨など、密輸された日本の商品も非常に多く並んでいます。

店内での行動は珍しく自由度が高く、色々と写真に収めたかったのですが、買い物客が多すぎてスマホを取り出せませんでした…。

日本語訳されたプロパガンダ書籍が並ぶ平壌の書店

スーパーの次は、平壌市内の書店へ。
沢山の日本語書籍が並ぶ書店は、観光客にとって定番のお土産店でもあります。

北朝鮮・平壌の書店で買える日本語書籍

どの本も完璧に日本語訳されていますが、巻末の「翻訳」は北朝鮮人の名前が記載されています。

翻訳関連の仕事は、例えば拉致被害者の方が関わっているのでしょうか。
普通に日本語の読み物として成り立っていることに恐怖を感じます。

北朝鮮・平壌の書店で買える2020年版のカレンダー

中国人観光客や一部マニアの間では、特に北朝鮮カレンダーの人気が高く、写真集感覚で購入する人も多いそうです。

北朝鮮・平壌の書店で買える切手

ぶっ飛んだポストカードや切手も現地でしか買えませんね(笑)。

北朝鮮・平壌のチュチェ思想塔

いよいよ最後の夕食、そして北朝鮮のナイトスポットに潜入・・・

とりあえず平壌冷麺は食べておきたい

北朝鮮・平壌のレストランで食べる本場の平壌冷麺

平壌冷麺は、北朝鮮名物の一つとして有名です。
そば粉を練った黒い麺は、韓国の冷麺よりも噛み切りやすく、スープはかなりさっぱりした味わい。

以前、バンコクの北朝鮮レストランで経験済みの料理ですが、せっかくなので本場でもと思い、グループで追加注文しました。
やっぱり口に合いませんでした(笑)。

北朝鮮・平壌のレストランでオーダーしたマッコリ

3日目ともなると、いい加減ビールにも飽きますね。
飲みやすく美味しい北朝鮮マッコリでした。

北朝鮮・平壌の夜遊びとは!?

北朝鮮・平壌市内のナイトスポット、外国人専用カラオケ

平壌には、少しでも多くの外貨を獲得するために、わずかですが外国人限定の夜遊び場があります。

例えば、宿泊した羊角島ホテルの地下には、サウナやマッサージ、ボウリング場、ビリヤード場、卓球場、カジノなどの遊び場があります。

さらに、それとは別で、ガイドに特別に頼むことで行けるナイトスポットがあります。

北朝鮮・平壌のカラオケ店の内部

それが平壌市内にある、「外国人専用カラオケ」です。

ただ、これに関しては、残念ながら詳しく書くことができません。
メールやDMならお答えしますので、気になる方はご連絡ください。

さらば北朝鮮!多分もう来ません!

北朝鮮の平壌駅の外観

あっという間の3泊4日が終わり、ついに最終日の朝。
慌ただしくホテルをチェックアウトし、真っ直ぐ平壌駅へ向かいます。

北朝鮮・平壌駅のホーム

このツアーの間、熱心にガイドしてくれた旅行会社の2人ともここでお別れです。

お世辞とはいえ、別れ際の「国交ができたら東京で会いたい」という言葉は、胸に刺さりました。

今回の訪朝で、平壌近郊以外にもスキー場や温泉街など、各地方の観光に力を入れていることを知りました。
恐らく、今の環境の北朝鮮にはもう来ることはないと思いますが、いつか自由旅行が解禁されたときは是非行ってみたいですね。

北朝鮮・平壌駅発、丹東駅行きの国際列車

平壌-丹東間の国際列車に乗り、午前10時過ぎに発車。
往路と同じく、約8時間の長距離列車の旅です。

国境での出国審査を終え、無事に中国の地を踏んだとき、疲労感や安堵感、達成感など、色々な感情がドッと押し寄せてきたことを覚えています。

その後、1日だけ大連を観光し、バンコクへの帰路につきました。

【旅行記あとがき】初の訪朝を終えて

一言でいうと、触れ合う全ての人が優しく、素朴で笑顔の多い国。

たった4日の滞在ですが、少なくとも一般の北朝鮮人民に対して、日本で報じられているような恐ろしい印象や嫌悪感は一切抱きませんでした。

国家単位でテロを仕掛けている顔もあれば、きっとこの人の温かさも北朝鮮という国の一つの顔なのだと思います。

また、現指導者の金正恩に対する忠誠、過去の国家元首である金日成と金正日に対する敬愛は凄まじく、独裁や洗脳の強さも同時に見せつけられました。

私たち日本人の感覚では、真実を知ることこそ幸せに思えますが、北朝鮮の場合は必ずしもそうとは言い切れない気がします。

例えば、貧乏国家と教えられていた南朝鮮、韓国がアジア随一の経済国にまで発展している真実を一般市民が知ったとき、私はそこに綺麗な南北統一があるとは到底思えません。

今回見たものや聞いたことを整理するたびに、何が幸せで、何が正しいのか分からなくなります。

ただ、一つだけ断言できるのは、金ファミリーだけは絶対に間違っているということ。
何百万人が飢餓で苦しんでいる中、人の命を救えるお金を私利私欲や軍事力に注ぎ込んでいい道理はありません。

どんな形であれ、一日も早く現政権が崩壊し、少しずつ自由な国に変わっていくことを願っています。

これにて旅行記を終わります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。