タイ・バンコク発の参加型ブログメディア

一時帰国の免税(Tax-free)で浮かれることにご用心!【駐在員など海外在住者は必見!?】

海外在住者の特権、一時帰国の免税

海外在住者は、日本へ旅行に来る方々と同様に免税制度を受けられるので、店舗によっては税抜きで商品を購入することができます。

消費税率が10%はデカい!まさに海外在住者の特権!これは大きい買い物をする(例えば家電)チャンス!

と完全に思っていました…。

似たような考えの方も意外といるのでは?と思ったので、皆さんも自分自身も同じ過ちを繰り返さぬよう、今回は失敗談をお話ししていきます。

海外在住者の一時帰国時の免税について

まず初めに、初耳の方のためにも免税を受けられる条件について、おさらいしていこうと思います。

日本人(非居住者)の免税条件

日本人(非居住者)の免税に関しては、以下のように定義されています。
日本の免税店に行くと、店内に同じ文言がだいたい掲示されていると思います。

❶外国にある事務所(日本法人の海外支店等、現地法人、駐在員事務所及び国際機関を含む)に勤務する目的で出国し外国に滞在する者
❷2年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在する者
❸[1]及び[2]に掲げる者のほか、日本出国後、外国に2年以上滞在するに至った者
❹[1]から[3]までに掲げる者で、事務連絡、休暇等のため一時帰国し、その滞在期間が6か月未満の者

引用元:国土交通省観光庁公式サイト-免税店とは

現地採用、駐在員(帯同の家族も)はもちろん、留学生やワーホリ中でも免税対象になります。

ちなみに、2年以上という条件がありますが、滞在期間の証明を求められることはありません(小声)。

免税対象の商品

通常生活の用に供される物品(一般物品、消耗品)であること。
非居住者が事業用又は販売用として購入することが明らかな場合は、免税販売対象外になります。

引用元:国土交通省観光庁公式サイト-免税店とは

一般物品と消耗品に関しては、以下の図で定義されています。

引用元:国土交通省観光庁公式サイト-免税店とは

一般物品の場合は、一日5千円以上の購入で免税の対象になります。一方、消耗品の場合は、5千円~50万円の範囲が対象です。

また、消耗品は「未開封であること+30日以内に国外に持ち出すこと」という条件もあります。

一時帰国→商品購入→免税を受けるまでの流れ

日本入国時

自動化ゲートを利用して入国する場合、ゲート通過後に係員の方から必ずスタンプを押してもらいましょう。入国スタンプがないと免税対象になりません。

現在、自動化ゲートを設置している国際空港は、成田、羽田、中部、関空の4つのみです。

店頭で商品を購入する

上述のとおり、免税店で5千円以上を購入すると対象となります。

免税手続きは店舗によって異なります。
①レジでパスポートを提示し、その場で免税書類を記入。お会計が税抜きで終了するパターン。
②まずは、通常どおり税込み価格で購入。その後、フロア内やデパート内の免税カウンターへ行き、そこで消費税の還付を受けるパターン。

一例として、ユニクロは①、ロフトは②でした。

なお、どちらの場合も免税書類をパスポートにホッチキス止めしてもらいます。

ちなみに、免税店は日本全国で47,000店舗以上あります。(2018年10月のデータ[観光庁])
免税店は、 TAXFREESHOPS.JP から検索できます。

日本出国時

保安検査後、税関カウンターで商品購入時にホッチキス止めしてもらった免税書類を回収してもらうだけです。

商品のチェックなどは特にありません。

一時帰国の免税でお得なものとそうでないもの(失敗談)

皆さんご存じのとおり、家電量販店にはポイントカードがありますよね。

  (当時の脳内)「免税で8%…そのうえポイントも○○%つく…これはパソコン買うしかない!」

という、今思えば何とも単純で頭の悪い発想だったわけですが、その時はワクワクが止まりませんでした(笑)。

業種によっては免税制度を利用するとポイントが付与されない!

ウキウキでヨドバシカメラ秋葉原店へ向かい、ノートパソコンを2時間ほど物色。
「このパソコンにします、あと海外在住なので免税でお願いします」とドヤ顔で言うと、店員さんからひと言。

「免税でご購入される場合、ポイントはつきませんがよろしいですか?」

………全然よろしくありません。

事前に調べていなかったのですが、ヨドバシカメラに限らず全家電量販店でポイントは付与されないということでした。

つまり、免税(10%)or ポイント(○○%)の2択ということです。
冷静に考えると、何故両立できると思ったのか。

幸い今回購入したパソコンは、ポイント15%キャンペーン中だったのでダメージは少なめでしたが、それでもネットショッピングより割高になってしまいました…。

その代わり、店舗によってはカード決済やオンライン決済限定で「免税クーポン」というものを発行しているところもあります。
この免税クーポンを使用すると、ネットショッピングと同等くらい(場合によっては安い)の価格に落ち着くと思います。

例)ビックカメラ池袋本店

日用品などは、普通に買い物していれば損はしない

私の失敗は、免税制度を利用すれば何でも店頭で安く買えると思っていたことです。
現代のネットショッピングは、もはや免税すら超えてくるケースもあるということに気づいていませんでした。

しかし、日用品などをまとめ買いするときなどは普通にお買い得です。
その他、ユニクロで服を買ってもかなりお得です。

また、家電でもApple製品などは安く購入することができますし、ゲーム機本体もソフトとセットのキャンペーン販売しているときは買い時です。

要は、ネットと店頭で価格の差が少ないものが狙い目ということです!

まとめ

初めて免税の恩恵を受けられる立場になり、浮かれた結果の失敗談でした。

何でもかんでも安くなるわけではなく、状況や商品によっては賢く使い分ける必要があると、今回のミスで学びました。損した分はちょっとした勉強代と思っておきます。

今回の話は、一時帰国のケースですが、旅行先の免税店(空港内など)でも同じことが言えます。
もともと高めに設定している価格の税抜きより、税込みでも日本のショップやネットショッピングの方が安いことも珍しくありません。

とは言え、私が失敗しただけで、基本的に免税制度はお得に買い物できるので、どんどん活用していきましょう。
ただ、大きい買い物のときは、一旦落ち着いてネットを開くことをおすすめします。