タイ王国では2020年3月26日から、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の為、非常事態宣言を発令しました。
発令から約4カ月が経過し、タイ国内での新規の感染者が50日以上ゼロという本日(7月20日)現在でも、まだ非常事態宣言は解除されていません。
現時点で、外国人は外交官や労働許可証を有する者、またタイ人の配偶者がタイに居住しているなどの場合をのぞいて、タイへの入国は禁止になっています。
当然、観光目的の外国人は現時点ではタイへの入国は出来ないのですが、タイは元々国を挙げて観光産業を推進してきた観光立国のため、経済への影響は計り知れないものがあります。
『バックパッカーの聖地』 と呼ばれ、多く外国人観光客で賑わっていたカオサン通りは、コロナ以前から改装工事が進められていましたが、非常事態宣言で訪れる観光客が少ない(・・というか皆無)の為、順調に工事が進み、6月頃に完成しました。
とはいえ当然観光客は来ないので、どのお店も閑古鳥が鳴いています。
Tシャツ屋さんや雑貨屋さん、レストランなどは一部のお店で営業をしていますが、お客さんは殆どいません。
ゲストハウスなど安宿も多いカオサン通りですが、こちらも観光客が来ないため休業している宿も多く、既に営業の継続を断念したゲストハウスも見受けられます。
旅行代理店である弊社も例外ではなく、現在は在住者向けのレンタカー手配やゴルフ場予約、一部のアミューズメントチケット以外の手配は承る事が出来かねる状況です。
両替所は、ほとんどのお店が閉まっているか、営業していてもドルかユーロのみで、日本円の両替は断られる場合もあります。
カオサン通りの入り口にある こちらの両替所では、現時点では日本円の両替が可能。
本日(2020年7月20日現在)の両替レートは1万円=2965バーツでした。
この数ヶ月間、2800バーツ前後で為替が変動していましたが、日本人観光客がタイに来る事が出来ない今、この数年間の為替では比較的に高いレートとなっているのが皮肉なところです笑
改装され新しくなったカオサン通りですが、道路全面に石畳が敷かれ、車道と歩道が段差無くフラットになり、車道と歩道を分ける埋め込み式のポールも設置されています。
新カオサンでは昼間から露店屋台の営業が認められ、ポールの内側の歩道エリアが屋台ゾーンになるようです。
排水溝も設置され、雨季の対策も万全になり、今までの景観を保ちつつ新しく生まれ変わっています。
新カオサン通りの至る所に、露店屋台が使用すると思われる電源コンセントの差込口が設置されてます。
新カオサンは昼間からの屋台営業も認められるそうです。
昔からのベテラン旅行者の方からは改装に賛否両論ありますが、カオスな雰囲気は残しつつ、歩行者も車も通行しやすく快適に観光できるように生まれ変わっています。
夜になると、おそらくタイ人の若者をターゲットに数店のレストランやバーなどが営業を開始して、以前のように爆音を轟かせて洋楽を流していますが、やはり以前と比べると格段に人の数が少なく、爆音が空しく響き渡る様が以前のカオサンを知る人たちが見たら寂しいと感じるのではないでしょうか。
タイでは終息の兆しを見せている新型コロナウイルスですが、世界的に見たらまだまだ予断を湯ロさない状況が続いているようです。
一日でも早く世界的にコロナが終息し、多くの旅行者がカオサン通りに戻ってこられることを願うばかりです。