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【インターン生インタビュー】タイで見つける”知らない自分”

19年卒のうち約8割の学生が参加するなど、今や必須の経験になりつつあるインターンシップ。
就活を有利に進めたい、適性を確かめたい、新しい自分を見つけたいなど、各々が様々な動機で参加しています。

また、近年では海外志向の学生が増えていることから、海外インターンへの注目が高まっています。

中でも東南アジアは注目度が高く、長期休暇や留学中、ギャップイヤーなどを利用し、毎年多くの学生がタイを訪れています。

お話を伺ったのは、そんな志高い学生の中のひとり。
今回は、タイ・バンコクでインターンシップに参加中の上田さんにインタビューをおこないました。

自分を再発見する時間が欲しかった

なぜ海外インターンに挑戦しようと思ったのですか?

将来、教育に携わりたいと思っていて、そのために多様なバックグラウンドを身につけるべきだと思ったからです。
なので、インターン開始前から営業で実績を残したい、プログラミングを習得したいなど、なにか明確な目標があったわけではありません。
もちろん、形になる成果を残して日本に帰りたいとは思っていますが、異国という環境で自分がどこまで通用するのか、どんなポテンシャルが眠っているのかなど、とにかく自分を再発見する期間にしていきたいと思っています。

休学をして海外インターンに参加されていますが、迷いや抵抗などはありませんでしたか?

抵抗は特にありませんでした。
最近は、休学をして留学や海外インターンに参加する学生も増えているので、マイナスイメージは感じませんでした。
強いて言うなら、休学費用が発生する、生涯年収に影響するかもしれない、同期が先に卒業する、その3つくらいです。
自分の時間をどう使うかは自分次第なので、学生のうちに経験すべきだと思えることに積極的に挑戦したいスタンスです。

機会を逃すことが一番もったいない

インターン先としてタイを選んだきっかけを教えてください。

海外インターンに参加しようと思い立ったときに、大学の先輩が以前タイでインターンしていたことを思い出しました。
そこで話をしてみると、インターン先に紹介してくれるというので、トントン拍子で受け入れ先が決まりました。
もともとその業界には興味があったので、紹介してくれる先輩がいて本当にラッキーでした。
ネットで検索しても情報は少ないですし、エージェントを経由すると参加費がそれなりの額になるので、もしかしたら諦めていたかもしれません。

確かにエージェントを利用するケースも増えてきましたよね。そこに関してはどう考えますか?

僕の場合は、たまたまご縁でインターン先が決まりましたが、海外インターンを考えている人はエージェントを利用してもいいと思います。
確かに参加費が別途かかりますが、その分サポートしてもらえますし、希望の職種とマッチングできる確率も高くなると思います。
参加費を理由に悩み、時間の経過で海外インターンへの気持ちが薄れてしまったらもったいないので、初めての方はエージェントを利用する価値は大いにあると思います。
決して安い金額ではないので、慎重に選択するべきだとも思いますが、機会があるのに躊躇することが一番もったいないことですよ。

タイで働き、タイで生活するということ

では、現在の業務内容について教えてください。

大手人材サービスでアシスタント業務とウェブマーケティングを担当しています。
日本人スタッフも数名在籍していて、基本業務は社員の方々のサポートですね。
それ以外の時間は、ウェブサイトを運営していて、毎日あっという間に一日が終わります。

オフィスの雰囲気はどうですか?また、タイ人と働いた感想も教えてください。

日本のオフィスで働いた経験がないので、比較することは難しいですが、タイ人の”程よいルーズな感じ”に慣れてしまうと、帰国後に日本の社会で通用しないような気はします。
出勤時間もまちまちですし、定時(18時)にはオフィスに誰もいなくなることもあります。でも、「仕事が終わったらすぐに帰る」というプライベートを重視する風潮は居心地がいいです。
自分がどのような働き方をしたいのか、就活前にワークライフバランスについて実体験から考えられることは、海外(タイ)でインターンに参加するメリットの一つですね。

バンコクの魅力はなんでしょう?実際に生活してみてどう感じましたか?

魅力はとにかく生活しやすいことです。
電車など交通機関も発達していますし、近場ならバイクタクシーでサッと移動できる手軽さはタイならではですね。
食事面でも日本食が充実しているので困りませんし、生活用品も日本のものが簡単に手に入るのは助かります。
少し割高ですが、日本の本も手に入りますし、最近はドン・キホーテもできたので、仕事帰りに日本の惣菜を買うこともできます。
世界中を見渡してもバンコクほど日本人が生活しやすい都市はないと思います。

絶対に無駄に終わることはない、大事なのは行動すること

最後に、海外インターンを考えている学生に向けてメッセージをお願いします。

海外インターンは、単身で海外に渡り、人間関係や環境がまっさらな状態なので、スタートはとにかく孤独です。
ですが、そこから築いた人間関係や得た経験、その全てが”自分の力”で獲得したものなので、無駄なことは何一つないと思います。
明確な目標がないと海外インターンは無駄に終わる、という声もよく聞きますが、目標は業務に打ち込むことで自ずと見えてきます。
海外インターンに挑戦する理由は、自分を変えたい、海外で強みを見つけたい、海外で働いてみたい、そんなざっくりとした理由でも十分だと思います。
大事なのは行動すること。異文化の中で奮闘した経験は必ず今後の糧になるはずと信じています。

まとめ

グローバル化に伴い、海外経験のある人材を求める企業が増えています。
今後、海外インターンに参加する学生はますます増えていくことでしょう。

仮に就活の為という理由だとしても、学生のうちに海外で就業体験をする、海外で生活する、という経験は必ず大きな財産になると思います。

具体的な目標を立てて海外インターンに参加する者、なんとなくで参加する者、きっかけや動機は人それぞれですが、どちらにせよ一歩を踏み出すのはとても勇気のいること。

その壁を越えたとき、”知らない自分”が見つかるのかもしれませんね。