世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、タイ王国では3月26日に非常事態宣言が発令され、4月30日までは全ての教育機関の閉鎖が言い渡されています。
バンコク日本人学校も、本来であれば4月17日に予定されていた在校生(転校生)たちの始業式、4月18日に予定されていた小学部・中学部の新入生の入学式などの行事は全て中止となりました。
また、本来 令和2年度からバンコク日本人学校に赴任される予定だった先生方が、タイに入国する国際旅客便の飛行制限や労働許可証の手続きの関係で現時点でもタイに入国することが出来ない状況が続いているようです。
教育機関の閉鎖が解除になった後も当面は学校に登校することはせず、5月1日から各家庭で持っているタブレット端末やパソコンを利用してインターネットでの在宅授業が開始される予定です。
それに先立って4月16日に保護者による教科書の受け取りがありました。
同封されていた資料に在宅授業に関するQ&Aがあったので読んでみたのですが、まだ細かい部分は詰めの段階のような印象です。
まあ、不測の事態で急遽の対応なので、致し方ないところもありますね。
各学年同一の時間割に基づいて授業が進められるようですので、春休みと休校によって生活リズムが狂ってしまったお子様にとっては、規則正しい生活リズムに戻すいい機会かと思います。
授業はオンタイムによるライブ配信ではないようなので、もしタブレットやパソコンなどの端末が1台しかなく、兄弟がいて同じ時間に端末を利用できない場合は多少時間をずらすなど、各家庭で調節して対応することも可能との事。
もし端末が1台もお持ちではないご家庭には、学校に要相談で可能な範囲でタブレットの貸し出しもあるようです。
インターネットを通した学習のプラットフォームはGoogleが学校向けに開発した無料のWebサービス「Google Classroom」で行われる予定です。
全ての教科で実施するとの事ですが、体育や音楽などはどのように進めるのかな?
もう少しだけ未来の話かと思っていた「在宅授業・オンライン授業」ですが、新型コロナウイルスの影響で、図らずも急速に身近な存在になりましたね。
夜間の外出禁止令や不要不急の外出の自粛などで、なにかと不自由な状況の生活が続きますが、在宅授業・オンライン授業が上手く活用されれば、今後の私たちの生活もより便利に変化していくのではないかとも考えます。
とは言え、一刻も早く非常事態宣言が解除され、以前のような日常に戻りたいのも正直なところですが・・
タイ国内の新規患者数は減少傾向にありますが、油断することなく引き続き不要不急の外出の自粛や、外出後には手洗い・うがいを入念に行うなど各自が気を付けて、1日でも早くバンコク日本人学校の生徒さんが安心して学校に通学できるようになる事を願うばかりです。