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【一時帰国あるある】海外在住者が久々の日本で感じること、思うこと【タイ在住者の場合】

海外在住者が日本に一時帰国すると、改めて気づく日本の良さや逆カルチャーショックなど、本当に色々なことを感じます。

ポジティブな面だけでなく、日本のネガティブな面にも気づき、自分の生まれ育った国に帰ってきただけなのに、やたらと感情を揺さぶられます(笑)。

今回は、そんな「一時帰国あるある」をタイ在住者の観点でご紹介します。

空港編

空港の「おかえりなさい」で落ち着く

帰国時に見る成田空港の「おかえりなさい」の看板

私は、タイから日本に帰るときに成田空港を利用することが多いのですが、イミグレーションに向かう途中の「おかえりなさい」の看板に毎回ホッとします。

ネイティブは、Welcomeを「おかえりなさい」の意では使わないと言われていますが、これこそ”粋”。最高の日本語訳です。

ついつい心の中で「ただいま」と言ってしまう方も多いのではないでしょうか?

顔認証ゲートが便利すぎる

タイからの一時帰国時の成田空港で押してもらった入国スタンプ

10秒で出入国手続きが完了するという夢の設備。これは本当に全世界の空港で導入して欲しい!

これを味わった後タイに戻ると、対面審査が当たり前なのにどうしても辛く感じてしまいます。特にドンムアン空港。

もう少しスムーズにいきませんかねぇ…(苦笑)。

税関や検疫が緩すぎて心配になる

これも毎回帰国するたびに思いますが、税関手続きが緩すぎて心配になります。

申告書を渡して終了なパターンばかりなので、正直キョトンとします。
性善説が原則のようですが、もう少し気を張ってもいいのでは!?

また、中国・武漢で発生したコロナウイルスが猛威を振るう中、検疫所がいつも通りの自己申告制だったのは、さすがに衝撃的でした。

中国からの便には、健康カード(こちらも自己申告制)なるものを渡していたと聞きますが、タイからの便は何もありませんでした。
コロナウイルスに関しては、タイも相当まずい状況だったのですが…。

一応、検疫前で係員の方が「カムフロム チャイナ!?」と大きな声を上げていましたが、その程度でわざわざ別レーンに移動して申告する人なんていませんよ。

…頑張ろう、日本。

交通編

電車の本数&車両が多くて快適すぎる

タイからの一時帰国で乗る山手線

基本的にはダイヤぴったり、目の前で発車しても2,3分待てば次の電車。
都内の電車が快適すぎて涙が出ます。

『次の列車は短い11両編成で参ります~』

いや、全然短くないから(笑)。

バンコクのBTS(高架鉄道)は、確か4両編成だったような?
頼むからもう少し車両を増やしてください。

電車の乗車マナーが良い

また、ホームでビシッと整列していたり、降りる乗客を待ってから乗り始めたり、車内が静かだったりと、ストレスフリーで電車を利用できることを改めて実感します。(朝のラッシュは除く)

ただし、優先席に関してはタイ人に軍配が上がりますね。
タイ人は、積極的に優先席に座りませんし、仮に座っても、各駅ごとにお年寄りや小さい子供が乗ってきたら凄まじいスピードで譲りますから。

この辺は日本人も見習うべき点ですね。

日本のタクシー料金が高く感じて気軽に乗れない

タイのタクシー料金(初乗り約120円)に慣れていると、日本のタクシーが物凄く高く感じてしまい、気軽に利用できません。

乗車拒否も無いし、安全運転だし、道や周辺のお店にも詳しいし、料金に見合う価値があることは理解できますが、なかなか手を挙げられません。

タクシーのドアを自分で開けそうになる

同じくタクシーネタですが、ドアが自動なことを忘れていて、自分で開けそうになります。

これが思いのほか恥ずかしい(笑)。

日本のエスカレーターが遅く感じる

タイから一時帰国すると遅く感じるエスカレーター

普段、日本よりも速いタイのエスカレーターに乗っているので、久々に帰国するとかなり遅く感じます。

食事編

とにかく外さない、適当に入ったお店でも美味しい

食べ慣れているとか、母国の料理だからとか、そういう次元の話ではありません。

美味しいんですよ!日本の料理は!

海外在住者が最も日本の良さを感じる部分かもしれません。
それくらい日本の食文化は高レベルです。

バンコクにも数多くの日本食店がありますが、タイ向けにローカライズされたお店やメニューも少なくないので、店選びが意外とシビアです。

その点、日本はフラッと入ったお店でも美味しい料理ばかりがでてきて、本当に感動します。

友達に「何食べたい?」と聞かれて、「何食べても美味しいからなんでもいいよ」と言うと、結構面倒くさがられますが、割と本心で言ってます。

麺料理を思う存分すすれる

タイでは麺料理を食べる際、音を立ててすするのはマナー違反です。
日本のラーメンや蕎麦であろうと、ズルズルすすって食べる人は誰もいません。

とは言え、日本生まれ日本育ち。やっぱり麺はすすりたい…(特に蕎麦)。

普段は気を使って食べていますが、日本では思う存分すすれるのが意外と嬉しかったりします。

店員さんの接客が丁寧すぎて恐縮する

レストランやカフェ、居酒屋に街の食堂、どこに行っても接客が素晴らしい!

時代の流れで外国人の店員さんも一気に増えましたが、日本の接客を完全にマスターしている方ばかりです。

皆さん素晴らしすぎて恐縮するレベルです。

サービスだけでなく、テキパキと動いていて好感しかありません。

ただ、店員さんに物凄い負担が掛かっていることも事実なので、お客さん側はもう少し余裕を持ってもいいのかなとも思います。

チップにしたつもりがお釣りを忘れていると勘違いされる

チップの慣習が強いタイでは、飲食代の10%程度をチップとしてテーブルに置いて帰ります。
もしくは会計にサービス料が含まれる場合、お釣りの端数をチップとして置いていくことが日常になっています。

しかし、皆さんご存知の通り、日本にチップ文化はありません。

私は、「料理美味しかったな~」、「接客が良かったな~」という気持ちでテーブルやレジのトレーに置いていきますが、よくお釣りの取り忘れに思われます。

凄い店員さんは、お店から50m走ってまでテーブルに置いた数百円を渡しに来てくれて、なんだか申し訳ない気持ちになりました。

生活編

ゴミの分別が難しすぎる

地域によって多少の差はあると思いますが、日本はゴミの分別が大変ですよね。

細かい分別だけでなく、捨てられる日も決まっているという難易度の高さ。
しかも、間違えるとゴミ袋に紙が貼られて晒し者になるという恐怖。

普通にこなしていた過去の自分を尊敬します。

街中がオシャレさんで溢れていて辛い

バンコクもオシャレさんの多い街だと思いますが、やはり日本人のファッション意識の高さは格が違いますね。

髪も服も個性的で、都心なんて歩いた日には、男女問わず道行く人みんなモデルに見えます。

常夏のタイでTシャツ・サンダルに慣れてしまい、そんな気分と服で帰国すると地獄です(笑)。

コンビニが天国に思える

美味しいお弁当やバラエティに富んだドリンク、ハイクオリティなスイーツの数々、日用品や雑誌も充実のラインナップで、何も文句がありません。

完全に天国です。

これが何万店舗もあるとか、さすがに贅沢すぎます。

耳に入る言葉が全て理解できるのは結構なストレス

当たり前ですが、聞こえてくる言葉はほぼ日本語なので、こちらが聞こうとしなくても耳に入り、他人の会話なども無駄に内容が理解できてしまいます。

街中にいると、不快な話が聞こえてくることも珍しくなく、これが意外と苦痛。

言葉が通じすぎる、分かりすぎることもストレスになるということは、海外に住んで初めて気づきました。

まとめ

今回は、タイ在住者の観点で個人的な「一時帰国あるある」をご紹介しました。

日本に住んでいるときは当たり前だと思っていたこと、何も感じなかったことも、少し離れてみることで、実は特別なことだったことに気づくことが出来ます。

日本から見る海外も素敵ですが、私は海外から日本を再発見することも素敵なことだと思います。

同じ海外在住者の方々には、一時帰国の際に色々な感動を味わって欲しいですし、逆に国内在住者の方々には、自分たちの住む国を誇りに思って欲しいですね!

「他にもこんなあるあるがあるよ」という方は、ぜひお問い合わせフォームからあなたの帰国あるあるを教えてください!