パリやロンドンなどを抑え、世界都市旅行者数ランキングで4年連続(2019年現在)のトップに立ったバンコク。その数は、年間2,000万人を超えます。
そんな世界的な観光都市バンコクの中でも、特に観光スポットが集中しているエリアが旧市街の王宮周辺です。
バンコク観光で欠かせない王宮エリアですが、市内中心部からスムーズに行く場合、これまでは複数の交通機関や手段を組み合わせる必要がありました。
(電車+タクシー・トゥクトゥク、電車+水上ボートなど)
タイ初心者にとっては交通の便が良くない場所なので、”陸の孤島”と呼ぶ旅行者もいました。
しかし、2019年MRT(地下鉄)の延伸が完了し、ついに電車1本で王宮周辺までアクセスできるようになりました!
また、この延伸によって、その他人気スポットの観光も格段に便利になりました。
今回は、人気スポットまでのアクセスを中心に、遊びやバンコク観光で要注目の新駅をご紹介していきます。
目次
2019年のMRT延伸について
今回、これまで終着駅だったフアランポーン駅から11駅延伸しました。
2.サムヨート駅(Sam Yot)
3.サナームチャイ駅(Sanam Chai)
4.イサラパープ駅(Isaraphap)
5.タープラ駅(Tha Phra)
6.バンパイ駅(Bang Phai)
7.バンワー駅(Bang Wa)
8.ペットカセーム48駅(Phetkasem 48)
9.パーシーチャルーン駅(Phasi Charoen)
10.バンケー駅(Bang Khae)
11.ラックソーン駅(Lak Song)
時系列で見ると、7月29日にワットマンコン駅~タープラ駅までの5駅、8月24日にバンパイ駅とバンワー駅、そして9月21日にペットカセーム48駅~ラックソーン駅までの4駅の順で開業しました。
引用元: MRT公式ルートマップ(BEM)
ということで、ここからは新たに開業した駅の中から、観光でマストチェックな駅をピックアップしてご紹介します。
ワットマンコン駅
一つ目は、駅構内が赤でデザインされたワットマンコン駅です。
開業から程なくしてインスタ映えスポットになりました。
場所
ヤワラート(バンコクの中華街)へ即アクセス!
ワットマンコン駅は、中華街の観光に非常に便利な駅です。
駅自体が中華街の中にありますし、そこから徒歩5分ほどでメインの通り『ヤワラー通り』にも出れます。
また、”厄除け寺”として有名な『ワット・マンコン・カマラワート』も駅から徒歩3分ほどで着きます。
以前は、フアランポーン駅まで電車で来た後、タクシーに乗り換えたり、番号を調べてローカルバスに乗ったりなど、初心者に優しくない立地だったのですが、今回の延伸で一気に便利になりました。
サナームチャイ駅
続いては、サナームチャイ駅です。
構内が煌びやかな内装になっているので、こちらも駅自体がフォトスポットになっています。
場所
バンコク観光の目玉、三大寺院はすぐそこ!
間違いなく、サナームチャイ駅は最注目の新駅です。
バンコク代表の観光名所である三大寺院ですが、これまではBTS(高架鉄道)サパーンタクシン駅からの水上ボートやタクシー・トゥクトゥクなどが主なアクセス方法でした。
今回のMRT延伸によって、ついに電車1本の簡単アクセスが実現しました!
それでは、各寺院ごとのアクセスも見ていきましょう。
最も近いのはワット・ポー
大きな涅槃仏で有名なワット・ポーは、三大寺院の中で駅から一番近い寺院です。
1番出口から約300m、徒歩で5分もかかりません。
ワット・プラケオ(王宮)まで徒歩10分ほど
”エメラルド寺院”ことワット・プラケオも駅から徒歩10分ほどです。
駅から向かうとワット・ポーと同じ通りなので、分かりやすいと思います。
ワット・アルン行きの船着き場も駅近
ワットアルンは渡し舟を利用するので、2通りの地図を載せておきます。
①は駅から直接行く場合、②は上2つの寺院を先に観光した場合の地図です。
どちらの場合も、ターティアン船着場から対岸へ渡ります。(片道4バーツ)
①駅から直接アクセスする場合
②ワット・ポーからアクセスする場合
カオサン通りの最寄り駅でもある
ひと昔前”バックパッカーの聖地”として世界中の旅人から愛されていたエリア、カオサン通りの最寄り駅でもあります。
最寄りと言っても徒歩20分強なので、タクシーやトゥクトゥクを利用してもいいと思います。
ほぼワット・ポーやワット・プラケオの道なりに進むだけなので、地図も貼っておきます。
タクシーとトゥクトゥクについてはコチラ
タイ・バンコクでタクシーに乗る際の注意点まとめ【ぼったくりにも要注意】 トゥクトゥクの乗り方と注意点まとめ、在住者も乗るのか?【タイ・バンコク名物】バンパイ駅
地下鉄の路線ですが、一つ前のタープラ駅から地上に出て高架駅となります。
場所
人気急上昇のフォトジェニック寺院、ワット・パクナムがついに徒歩圏内!
SNSから火が付き、日本人観光客からの人気が急上昇している寺院、ワット・パクナムはこの駅から徒歩10分です。
これまでは駅から距離があったので、電車からタクシーやソンテウ(軽トラの乗合バス)に乗り換えて行く方法が主流でした。
しかし、ローカルなエリアでローカルな移動手段に挑戦するのは、初心者にはハードルが高いことです。
特に女子旅などであれば、余計に不安ですよね。
MRTは、そんな日本人観光客の悩みを吹き飛ばしてくれました。
駅のホームからワット・パクナムの白い仏塔が見えるほどです。
ワット・パクナムについては『さとやん』さんの記事からどうぞ
【インスタ映え】ワット・パクナムバンワー駅
最後にバンワー駅を簡単にご紹介します。
BTSとMRTが接続する駅
こちらは、BTSシーロム線とMRTブルーラインが交わる駅です。
BTS沿線に宿を取っている場合など、バンワー駅でMRTから乗り換えることで、来た道を戻らなくて済みます。
しかもバンワー駅は始発(2019年現在)なので、席に座りやすいことも地味に嬉しいポイントだと思います。
バンワー駅以降の延伸区間は?
バンワー駅以降は、Seacon Bangkae(シーコン・バンケー)やThe Mall Bangkae(ザ・モール・バンケー)など大きなショッピングモールが駅近にありますが、わざわざ観光で行くほどではないかと思います。
ショッピングモールに関しては、スクンビット沿線の方が充実しているので、今のところバンワー以降の新駅の重要度は低いです。
まとめ
・三大寺院の観光はサナームチャイ駅が便利
・ワット・パクナムの最寄り駅はバンパイ駅
・バンワー駅でBTSと接続
それぞれ格段にアクセスが良くなったので、これから初めてバンコクに来る方が羨ましい限りです。
バンコクの渋滞は世界的にも有名なので、電車網の発達で移動時間を減らすことができるのも嬉しいポイントです。
旅行は限られた時間なので、誰でも効率的に回りたいですよね。
渋滞で全く動けないことも良いネタにはなりますが(笑)。
久しぶりにバンコクに来る方は、都市の発展を感じるために利用するのも面白いかもしれませんね。
今後も延伸や新路線の情報を発信していきます。