街中のいたるところで見かけるタイのシンボル的な乗り物、トゥクトゥク。
特に旅行者からの人気が高く、観光の足として大活躍しています。
アトラクション的な側面もあり、 トゥクトゥクに乗ること自体が観光の一種なので、初めてタイに来る方には是非トライして欲しい乗り物の一つです。
しかし、”旅行者集うところにトラブルあり”といった海外の例に漏れず、注意すべき点が多くあります。
今回は、タイ旅行の定番トゥクトゥクの乗り方や注意点をまとめると同時に、在住者の利用に関してもお話していきます。
目次
トゥクトゥクとは
まず初めに、「トゥクトゥクとは何ぞや?」という方のために簡単に説明します。
トゥクトゥクとは、タイで普及しているオート三輪タクシーのことです。
その特徴的なエンジン音が「Tuk-Tuk」と聞こえることが名前の由来だそうです。
大人3名ほどが定員の小さな自動車なので、小回りが利きやすく、窓もドアもないので爽快感たっぷりです。
反面、ゴミが飛んできたり排気ガスを存分に浴びるという特徴もあります(笑)。
ちなみに、環境対策から2022年までに全車両EV化がタイ政府より発表されています。
タイ・バンコクでのトゥクトゥクの乗り方
①止め方
走行中のトゥクトゥクを止めるときには、腕を斜め下方向に突き出して合図します。
トゥクトゥクに限らず、タイでタクシーやバイクタクシーを止めるときなども同様です。
ただ、正直何でもいいです。
乗車したいことがドライバーに伝わればいいだけなので、日本のように手を上に挙げても止まってくれます。
②料金交渉→乗車
ドライバーに行き先を伝えると乗車料金を提示されます。
トゥクトゥクの乗車料金は、ドライバーの言い値です。
この料金交渉が醍醐味であり、トゥクトゥクトラブルの代名詞でもあります。(詳しくは後述)
料金は事前交渉制ですが、支払いは後払いなので、ここでは支払いません。
交渉が終了したら乗車します。
③支払い→降車
目的地に着いたらドライバーに料金を支払います。
周辺に気をつけ降車しましょう。
※トゥクトゥクの多いエリア
どこでも見かけますし、どこでも乗れるトゥクトゥクですが、観光地や大型ショッピングモールなど、外国人観光客の多いエリアには更に集まっています。
例を出すと、王宮やカオサン通り周辺、サイアム周辺、ちょっといいホテル周辺などには客待ちトゥクトゥクが多い印象があります。
タイ・バンコクのトゥクトゥクでよくあるトラブルと注意点
乗車料金のぼったくり
トゥクトゥクの料金相場
徒歩で10分位の距離 - 約30~40バーツ
引用:バンコクナビ-トゥクトゥクに乗ってみよう! –
徒歩で20分位の距離 - 約40~50バーツ
徒歩で30分位の距離 - 約50~70バーツ
それ以上の距離 - 約70バーツ以上
上記がトゥクトゥクの相場と言われています。
実際は、この相場の数倍から交渉はスタートすると思います。
例)1駅分(歩いて10分ほど)を移動するだけで150バーツなど。
個人的な体感ですが、最初の提示額から3割くらい安くできたら上等だと思います。
これをぼったくりと取るか、観光料金と取るかは人それぞれですが、問題は追加で請求してくるドライバーもいるということです。
- 道が渋滞だった(遠回りした)
- 観光地の情報教えてやっただろ
- さっきの金額は一人分って意味だよ?
- 夜はライトを点けるから割増なんだ
- 移動中おれのかけた音楽を聴いていただろ?
本当に嘘みたいな理由で追加料金を請求してくるドライバーもいるので、必ず事前にしっかりと料金交渉をしましょう。(上記の例は残念ながら実話です…)
お釣りを持っていない・チップの要求
精算時に高額紙幣を出した場合、お釣りがないと言われることもあるので、小額紙幣(20バーツや50バーツ)や硬貨を準備しましょう。
また、 基本的にはドライバーにチップを渡す必要はありません。
交渉した段階で乗車料金にチップは含まれています。
もちろん、良いドライバーさんに巡り合ったときは渡してもOKです!
荷物のひったくり
バイクが接近してきて、荷物をひったくられるといった事件もたまに発生しています。
荷物は膝の上や座席に放置せず、バッグなら肩に掛けたり体の前で抱える、貴重品は取り出さない、といった対策をとりましょう。
また、上の写真のようにネットや金網を付けた”ひったくり防止トゥクトゥク”も増えています。
別の場所に連れていこうとする
「その場所は今日休みだ」、「そのホテルは危険だ」、「良い土産屋があるぞ」など、何か理由をつけて目的地以外の場所へ連れていこうとするドライバーもいます。
主に、ドライバーが店やホテルと繋がっていて、客を連れてくるとバックが入る仕組みになっています。
結果的に法外な金額のお土産やコピー品を売りつけられるなど、ろくな目にあいません…。
また、「明日は何するんだ?」といった流れで悪徳旅行会社に連れていかれ、これまた法外な金額でひどい内容のツアーに参加した実体験も聞いたことがあります。
誘いは全て断る、くらいの気持ちでいいと思います。
運転が荒い
スピードを出すドライバーも多いので、走行中は手すりなど何かに捕まるようにしましょう。
特に小さい子どもは危険です。家族で乗車する場合、子どもは必ず席の中央に座らせましょう。
ドライバーが大麻や麻薬の売人
数は少ないですが、中にはいます。
タイは、政権によって薬物取り締まりの厳しさが大きく変わります。
そして、現政権下は以前より緩い傾向と言われています。
海外旅行は楽しいですが、羽目を外しすぎないようにしましょう。
タイも違法ですよ!
タイ・バンコク在住者もトゥクトゥクに乗るの?
意外とよく聞かれることなので、ついでにお答えします。
A. 乗りません。
日本のテレビでは、”地元民の足”のように演出されることも多いですが、基本的にタイ在住の日本人は乗りません。
タイは、タクシーが初乗り35バーツ(約120円)と激安なので、こちらを主に利用します。
私たちが外国人である以上、トゥクトゥクがタクシーより安くなるケースは少なく、平等な料金で走ってくれるタクシーに軍配が上がります。
その他タクシーを選ぶ理由としては、面倒な交渉がいらない(メーターがある)、窓もドアもある、どしゃ降りでも大丈夫、エアコンがついている etc…。
移動手段という面だけを見るのであれば、トゥクトゥクがタクシーに勝っている点はないと思います。
タクシーの注意点に関してはコチラから
タイ・バンコクでタクシーに乗る際の注意点まとめ【ぼったくりにも要注意】まとめ
今回は、トゥクトゥクの乗り方や注意点についてご紹介しました。
色々と書いてきましたが、もちろんトゥクトゥクに乗るメリットもあるので、最後に少し弁解しておきます(笑)。
- タクシーより乗車拒否が少ない
- 小回りが利く
- 車では積載できない長い荷物も運ぶことができる
- 匂いのキツいドリアンを持ち帰ることも!?
- とにかくタイっぽさを感じることができる!
何と言っても”タイっぽさ”、これに尽きると思います。
間違いなく、「タイに来たんだなぁ…」と一番感じられる乗り物なので、皆さんにはしっかりと注意したうえで楽しんで欲しいと思います!