タイ寺院の仏堂内では、仏陀の生涯や庶民の生活風景などを描いた壁画が見られます。
タイ寺院の壁画は、いずれも躍動感にあふれていて色彩豊かです。
タイ美術に関しては素人ですが、タイ寺院の壁画には一目でタイスタイルだと分かる強い個性を感じます。
中でも今回の記事で紹介する寺院の壁画は最も個性的です。
グラフィティ壁画、ドラえもん、パソコンを持った毘沙門天など、日本だったら怒られそうな面白壁画がある寺院を紹介します。
グラフィティ壁画 / ワットコー(Wat Ko)
1軒目に紹介するワット・コー(Wat Ko)の壁画は、とてもユニーク。
仏陀像や仏塔の壁画が描かれていますが、よくよく見るとグラフィティフォントの文字も描かれています。
これらグラフィティは、NOE TWOというフランス人グラフィティアーティストが寺院の許可を得て描いた作品とのこと。
当時、仏堂内の壁は真っ白で何も描かれていなかったので、寺の僧侶にお願いしたところ、快く承諾してくれたそうです。
そういうの有りなんだ?!ビックリ。
グラフィティはHIPHOPの四大要素の一つであり、反骨精神や違法性を伴う文化であることは間違いありません。
そのグラフィティと神聖な場である仏堂との組み合わせ。このギャップは凄い。
路上に描かれている作品よりも感じるものがあります。
グラフィティが好きな人なら行ってみる価値ありです。
場所
最寄りMRTのチャラン13駅からタクシーあるいはモタサイ(バイクタクシー)を利用してアクセス可能です。
ワットコーはタリンチャン水上マーケット(土日のみ営業)のボートツアーで回る寺院です。
土日であれば水上マーケットと一緒に観光するのもありです。
パソコンを持つターオウェースワン / ワット・チョン・サマエサン
チョンブリー県のサタヒップにある寺院。
一見普通の寺院ですが、境内の奥にある葬儀堂に描かれた壁画が話題となりました。
葬儀堂に入り、奥の壇の周りに描かれている壁画を見てみましょう。
たった3つですが、面白い壁画が並んでいます。
これら壁画は、寺院の僧侶が人々にもっとお寺に関心を持ってもらうために描いたとのこと。
関心を持ってもらうためなら葬儀堂ではなく本堂の方が良かったのでは…?とも思いましたが。
まあ、遠かったですが面白い寺院でした。
場所
沢山のドラえもんが描かれたドラえもん寺 / ワット・サンパシウ
最後に紹介するのは、スパンブリー県にある有名寺院「ワットサンパシウ」
この寺はドラえもん寺と呼ばれています。
仏堂の中の壁画にドラえもんはじめ数多くの日本のアニメキャラクターが隠れていることで有名です。
一見、壁画のどこにドラえもんが隠れているのか分かりません。しかし、目を凝らしてよーく見てみましょう。
ウォーリーを探せより見つけるのが難しいです。
なんせ、ドラえもんや仮面ライダーなどの隠れているキャラクターの絵が小さすぎるんですよね。
一応、お堂の中にはどこに何が隠れているのかヒントを示す絵もあるのですが、それでも難しすぎて全部を探すのは無理。
難しいですが、発見する楽しみも味わえたので、結構満足できました。
バンコクから片道約1時間30分かかりますが、珍スポット好きなら行ってみる価値ありです。
場所
- チャトゥチャック ミニバスステーションからスパンブリーバスターミナル行きのミニバス(ロットゥー)に乗る
- スパンブリーバスターミナルから往復でトゥクトゥクをチャーターしてドラえもん寺へ
スパンブリー行きのミニバスは、チャトゥチャック ミニバスステーションのB棟9番カウンターから乗車可能です。
ミニバスの運賃は片道120バーツ。
スパンブリーバスターミナル⇔ドラえもん寺までのトゥクトゥク往復チャーター料金は200バーツを目安にすると良いです。
以下の記事にて写真付きでも解説しています。更に詳しく知りたい人は参考にどうぞ。
>>> タイのドラえもん寺。バンコクから日帰りで行けるスパンブリーの奇妙な観光地【ワットサンパシウ】
面白い壁画が好きな人は、以下記事に記載されている寺院もおすすめです。
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